アフリカツインを買って間もない頃、ちょっと軽く走りたくなって、三井アウトレットパーク南大沢に向かった。
大型バイクで行くのは初めてだったけど、ちゃんとバイク置き場あるって書いてあったし、大型バイクの枠まであったし、まぁ大丈夫だろうと。
それが甘かった。
Aバイク置き場、奥から一つ手前が空いていたからそこを目指した。でも通路が細くて、入り口には既にバイクが停まっている。通路に勾配までついていて、進入ルートとしては“全部盛りのアカン構成”。
そのとき頭によぎったのは、
「あ、ダメかも」
だった。
“大型バイク”って書いてあったけど、実際には進入すらスムーズにできない。エンジンかけたまま何度も切り返してようやく通路に入れたけど、今度はチェーンロックする柵の間にバイクを入れるのが大変。通路の左が駐車スペースだったけど、なにせ通廊狭い上に右手に金網があるから頭が振りにくい。手前の誰かのバイク、内輪差OK?
ようやく停め・・・これじゃダメじゃない?バイク傾けたら柵に当たりそうだし、柵もそうだけど隣のバイクあるから降りられない気がする。・・・・また切り返すのかよぉ。
乗り降りはもはやパズル。
帰るときは当然バック。でもまっすぐ後退できるだけの幅が通路にないから、左に振って、ちょっと前に出して、また下がってを繰り返す。リバースギアなんて付いてないし、バックでバイク出すってだけでまぁまあイベント。
これ、本当に大型バイクに停めさせるつもりで設計した?
理想の駐輪場は、地方の道の駅の車用スペース
通路が広くて、前から入れて、前に出ていける。
前向きで停めて、乗ってそのまま出られる。
車の駐車場に停めていいよ、って言ってくれる施設は神。
バイクは車以上に“出る”のが難しいし、リバースできない構造のものがほとんど。だから設計段階でそういう前提を加味してくれているところは本当にありがたい。
せめてバイクの両隣に人が立てる空間とか、まっすぐ下がれる余裕があってほしい。
駐輪場は、止めるより“出す”ときに気づく
最初に通路が狭そうだったときの心の声は、
「出られる?」
だった。入れそうでも、出られるとは限らない。
だからそれ以降、行く前にGoogleマップで下見をする。
- ストリートビューで出入り口をチェック
- 口コミを探して「停めやすい」「狭い」などのワードを確認
- アップロードされた写真でバイクの停まり方(角度)を見る
バイクが斜めに停まってる=まっすぐ停められない理由がある。そういう読み方が自然と身についてきた。情報をくれた人たち、本当にありがとう。
歩道からしか入れない駐輪場も避ける。車道からアクセスできる構造じゃないと「バイクのことを考えられてなさそうだな」「きっと使いにくいんだろうな」って感じてしまう。何より歩道を押さなきゃならないじゃないか。ちょっと上り坂だったらイヤよ。
正直なところ、都会に大型バイクで行くのって向いてない
初めてのバイクじゃないし、経験を積めば停められないってことはそうそうない。実際、今まで「詰んだ」ってことは一度もない。
でも毎回、「あれ?大丈夫かな」「やっぱり持て余すな」って思いながら停めてる。
だからこそ伝えたい。
停めるよりも、出すときのことを考えておこう。
そして、
身も蓋もないけど、都内の繁華街とかは…バイクで行くべきじゃないのかもしれない。
それでも乗っていくんだけどね
分かってても行くし、行くたびに「まぁこんなもんだよなぁ」って苦笑いする。慣れてきたけど、それは納得じゃなくて“対応できるようになっただけ”。
これが、都会アドベンチャーの憂鬱。
“大型バイク可”という言葉に、毎回ちょっとだけ身構える自分がいる。
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