はじめに:買ったきっかけと期待していたこと
KOMINEのトリプルニーガードを使っていた時期に、プロテクターの「持ち運び」と「蒸れ」に不満があった。もっとスマートで、見た目に響かないものがあれば──。
そう思って手にしたのが、RSタイチ TRV080 ステルス ニーガードだった。
当時はCBR250R(昔の)に乗っていたから「着けっぱなしでいける」「スマートに街乗りできる」「見た目もゴツくならない」に合うと感じて、これは良いぞ、と思って使い始めた。
気に入っていたところ
- ズボンの下に装着できる薄さと柔軟性
- 外観に響かず、着用していても「ゴツくない」
- 軽くて動きやすい上、CE規格で安心感もあった
- 外付けプロテクターのように「着けてます感」がない
特に街乗りや短距離移動では、“着けているのを忘れられる”ような装備だった。
気になってきたこと
ただ、使っていくうちに、ある問題が気になって仕方なくなってきた。
自分は通年でタイツを履いているスタイル。寒いときはメリノウール、暑いときは接触冷感・速乾素材のタイツを愛用している。そのタイツの上にこのニーガードを着けると、
- すぐにズレてくる(特に滑りやすい接触冷感系)
- 太もも>膝<ふくらはぎの構造上、太ももからずり下がって膝に溜まりがち
- 膝を曲げたり伸ばしたりするバイクの乗車姿勢ではズレが加速
膝から抜けていってしまったことはなかったが、走っていても気になって仕方がなく、信号で停まるたびに引っ張り上げる癖が出始めて、運転に集中できないという意味で“安全とは言えない”感覚があった。
そんな理由から、ツーリングでは徐々に使わなくなっていった。
結局、最終的には「プロテクターを内蔵できるバイク用ズボン」へと移行。タイツスタイルとの相性を考えると、その方が自分にとって快適だったからだ。
ただし、ここで話は終わらない。
今も手元にある理由
実はこのRSタイチのニーガード、今でも手元にある。
なぜかというと、「街乗りしたいときにちょうどいい」からだ。
内蔵型プロテクターのズボンだとファッションが限定される。バイク専用だと高価だし、見た目も気にしだすとさらに高価(HYODとかクシタニとか)になっていく。でもこのステルスニーガードなら
- 好きなズボンを履ける
- 装着しても外からわからない
- 軽装にしたい日でも安全を保てる
という強みがある。
だから今でも、ちょっと街を走るときにはたまに引っ張り出して使っている。内蔵型の方が身軽だけど自由度は圧倒的。
おわりに:装備は使い方次第で“相性”が変わる
“どう使うか”と“何と組み合わせるか”で、装備の向き不向きは変わってくる。
RSタイチのステルスニーガードは、そんなことを教えてくれた一品だ。
そして、今でも「今日はこれがちょうどいい」と思える日がある。
それが、装備を手放さない理由の一つだと思っている。
KOMINEのトリプルニーガードを使っていた時期に、プロテクターの「持ち運び」と「蒸れ」に不満があった体験は、こちらの記事で詳しく書いています。
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