自由なズボンと、安心のプロテクターを求めて
バイク用プロテクターに求めるものって、人それぞれ違う。
当時の自分は「簡単に着脱できる」「足全体を守れる」、そして「好きなズボンの上から着けられる」というところに惹かれていた。
実際に使い始めてみると、確かに便利なところもあったけど、それ以上に“思ってなかった”が多かった。
これは、そんなKOMINEのトリプルニーガードとの付き合いの記録。
購入理由:膝下まで守れて、着け外しもラクそうだった
バイクジャケットには標準でプロテクターが入ってたけど、下半身は完全に無防備だった。
転倒したとき、ズボン1枚って考えると怖くなって、何か必要だなと思った。
そこで目をつけたのが、KOMINEのトリプルニーガード。
膝からスネまで守れるロングタイプで、ズボンの外から巻くタイプ。
これなら好きなパンツの上からそのまま装着できて、見た目も自由に楽しめるし、出先でもサッと外せそうだった。それが決め手になった。
実際の使用感:着脱の快適さは本物だった
最初に感じたのは、着脱のしやすさ。
ツーリング先でも立ったまま着け外しができるし、靴を脱ぐ必要もない。これは大きな利点だった。
ただ、それ以外の部分で徐々に気になることが増えていった。
気になる点①:想像以上にゴツくてかさばる
まず、見た目よりも大きい。
使わないときはバイクにしまっておきたかったけど、意外と場所を取る。
持ち運びには専用のバッグが必要になって、それがちょっと面倒に感じた。
気になる点②:ゴムが伸びてズレてくる
数回使っているうちに、ゴムバンドが伸びてきた。
走行中にプロテクターがずれてきて、片足だけズレてる感覚がめちゃくちゃ気になる。
ちょっとのズレが運転に集中できなくなるくらい、違和感として残った。
気になる点③:夏の蒸れと、ズボンが台無しになる現実
そして極めつけは夏の蒸れ問題。
バイクに乗ってる間、ニーガードの下だけがサウナ状態になって、汗がズボンに染み出るレベルでびっしょり。
特に嫌だったのが、ズボンの色が変わるくらい濡れてしまうこと。
出先で外したときに「うわ……」ってなる感じ。見た目も気になるし、気分も下がる。
気に入ってたズボンが一発で台無しになることもあった。
走行中も止まってるときも、その暑さと不快感がずっと付きまとって、「これは無理だな」と思った。
手放す決断:結局、約1年でお別れ
そんなこんなで、使っていたのは約1年くらい。
だんだん使用頻度が減っていって、最終的には別のプロテクターに切り替えた。
今思えばこのトリプルニーガードは、ちょっと合わなかった恋みたいなものだったと思う。
惹かれる部分もあったけど、一緒に走り続けるのは難しかった。
装備の記憶:使ってみないと分からない
装備って、結局は使ってみないと分からないことの方が多い。
トリプルニーガードはそういう意味で、自分にとっての「気づき」をくれた一本だった。
このあと試したのは、RSタイチのステルスCEニーガード。
見た目も使い勝手も、だいぶ違ってた。
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